主催:科学研究費(基盤A)「文末助詞の階層における情動計算不全としての自閉症の言語障害」(代表:幕内充)
共催:東北大学大学院文学研究科、国立障害者リハビリテーションセンター高次脳機能障害研究室、
   科学研究費(基盤S)「OS言語からみた「言語の語順」と「思考の順序」に関するフィールド認知脳科学研究」(代表:小泉政利)
 
 
シンポジウム「自閉スペクトラム症(ASD)における言語と共感」
 
 
日時:2022年8月11日(木・祝)10:00~18:00、12日(金) 10:00~17:40
形態:東北大学 × Zoom のハイブリッド(状況が悪ければZoomのみに切り替え)
場所:東北大学片平キャンパス(仙台市青葉区片平2-1-1)
   片平さくらホール(キャンパスマップのE01) 2階大会議室

 
趣旨:自閉スペクトラム症(ASD)の特徴の一つは、言語の社会的運用に支障が生じることであり、それが当事者の生きづらさの要因ともなっています。本シンポジウムでは、言語学、心理学、医学、神経科学等様々な分野の研究者がASDの言語使用、社会情緒的機能、知覚等の特徴に関する実証的知見について様々な話題を提供した上で、ASDの専門家や当事者の方々の談話を聴きます。それらを通して、多様で混沌とした現代社会におけるより望ましいコミュニケーションのあり方を考えたいと思います。
 
申込:要 こちらから(参加費無料)
 
 
プログラム:第1日目(8/11)
10:00-10:10 開会挨拶・趣旨説明 木山幸子(東北大学)
 
10:10-12:20  セッション1「ASDの言語使用ー終助詞に注目する理由」司会:和田真(国リハ)
  
「言語学を自閉症研究に繋ぐインターフェースとしての「共感獲得」」10:10~11:00
綿巻徹(鎮西学院大学現代社会学部・教授)要旨
 
「ASDと終助詞使用の関係:コーパスデータ、産出実験、fMRI実験による検討」11:00~11:40
直江大河(東北大学文学研究科・博士後期課程/国立リハ・研究生)・鈴木あすみ(東北大学/国リハ)・幕内充(国リハ)要旨
 
「日本語終助詞の音響特性と自閉スペクトラム」11:40~12:10
那須川訓也(東北学院大学文学部・教授)・宋歌(東北大学)・木山幸子(東北大学)要旨
 
ディスカッション  12:10~12:20
 
12:20-13:20 お昼休み
 
13:20-16:05 セッション2「東アジア言語の文末詞」司会:遠藤喜雄(神田外語大学)
  
「終助詞と共有知識管理」13:20~14:10
田窪行則(国立国語研究所長)要旨
 
「終助詞、コミュニケーションとキャラクター」14:10~15:00
金水敏(放送大学大阪学習センター所長)要旨
  小休憩
 
「韓国語における終結語尾の選択と発話意図」15:05~15:55
平香織(神田外語大学外国語学部・教授)要旨
 
ディスカッション  15:55~16:05
 
16:05-16:20 休憩
 
16:20-18:00セッション3「共感的言語運用能力の習得・発達」司会:那須川訓也(東北学院大学)
  
「日本語学習者の応答表現の運用」16:20~17:10
野田尚史(日本大学文理学部・教授)要旨
 
「第二言語習得における双方向言語活動の役割」17:10~17:30
鄭嫣婷(東北大学国際文化研究科・准教授)要旨
 
「高年層日本語母語話者の文末表現と自閉スペクトラム」17:30~17:50
木山幸子(東北大学文学研究科・准教授)要旨
 
ディスカッション  17:50~18:00
 
 
プログラム:第2日目(8/12)
10:00-12:25  セッション4「ASDの言語機能の言語学的検証」司会:小泉政利(東北大学)
  
「話し手-聞き手句とコミットメント句における統語論とASD」10:00~10:50
宮川繁(マサチューセッツ工科大学・教授)要旨
 
「自閉スペクトラム症における言語の周縁事象:間投詞とジェスチャーを中心に」10:50~11:40
川原功司(名古屋外国語大学外国語学部・准教授)・石塚祐香(作新学院大学)・吉村優子(金沢大学)要旨
  小休憩
 
「ASDの言葉の問題をカートグラフィーで捉える」11:45~12:15
遠藤喜雄(神田外語大学言語科学研究科・教授)要旨
 
ディスカッション  12:15~12:25
 
12:25-13:25 お昼休み
 
13:25-15:25 セッション5「共感と言語の神経基盤」司会:木山幸子(東北大学)
  
「共感の認知神経メカニズムからみる自閉症スペクトラムの特性」13:25~14:15
梅田聡(慶應義塾大学文学部・教授)要旨
 
「自閉スペクトラム症の感覚・認知特性と言語」14:15~14:45
岩渕俊樹(浜松医科大学子どものこころの発達研究センター・特任助教)要旨
 
「脳における言語と社会認知の接点」14:45~15:15
幕内充(国立障害者リハビリテーションセンター・高次脳機能障害研究室長)要旨
 
ディスカッション  15:15~15:25
 
15:25-15:40 休憩
 
15:40-17:30 セッション6「ASD者のコミュニケーション:総合討論」司会:幕内充(国リハ)
  
「ASD者の感覚の特徴とコミュニケーション」15:40~16:10
和田真(国立障害者リハビリテーションセンター・発達障害研究室長)要旨
 
「ASD当事者の聴覚過敏性の解明と問題の緩和に向けた機械学習技術によるアプローチ」16:10~16:30
市川樹(国立障害者リハビリテーションセンター・発達障害研究室・流動研究員)要旨
 
全体の発表へのコメントとNPO活動の紹介 16:30~17:00
片岡聡(NPO 法人リトルプロフェッサーズ ・代表)
 
総合ディスカッション 17:00~17:20
書籍紹介(ひつじ書房)17:20~17:30
 
17:30-17:40 閉会挨拶:幕内充(国立障害者リハビリテーションセンター)
 
 
【お問い合わせ】 
木山幸子(東北大学文学研究科言語学研究室)skiyama/at/tohoku.ac.jp   (/at/を@に変えてください)
 
ポスター 
 
 
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