小林 隆東北大学・大学院文学研究科・教授 題目自分本位な方言話者たちー「自己」と「話し手」の分化をめぐってー 要旨東北方言の話者には、ものごとを自分にとってどうなのかという立場から述べる傾向がある。本来の「自己」とは別に、「話し手」としての自分を設定する関西方言などと異なり、素の自分から言葉が発せられるのである。